今回も五台山(中国山西省)のお寺めぐりの記事です。
午前中に殊像寺・五爺廟・塔院寺・顕通寺・菩薩頂の5軒をまわり、ちょうどお昼の時間となった。普化寺というお寺で僧侶向けの素食レストランが一般観光客向けに開放されているというので行ってみた。
普化寺
菩薩頂から普化寺までの距離は2.5kmほど。歩いて行くにはきついので、タクシーで行くことにした。ここ五台山内には正規のタクシーはないので白タクの利用となる。
菩薩頂の出口で白タクの運転手に声をかけると「20元」との返答。邯鄲で50kmほどの距離を20元で移動したのでどうも高く思える。だが五台山内では宿泊以外の全ての物・サービスが観光地価格で市価よりも高い。値段交渉してみたが下がらない。言い値の20元で妥協しかけたところ、ちょうど隣にいた観光客1名が「オレも乗りたいんだ、2人で10元ずつでいいか?」と言う。この提案には私たちOK、運転手もOKということで、10元で乗っていけることになった。

同乗した観光客のオッサンもよく調べて来たわけではないらしく、いろいろと宿の女将に聞いていた。ほどなくして普化寺の入口に到着する。10元を払って車を降りた。

この素斋对外 sùzhāi duìwàiが入口の目印だ。肉・魚の入っていない料理のことを中国語で素菜 sùcàiという。特に仏教や道教の素食を斋饭 zhāifàn、あるいは素斋 sùzhāiという。この普化寺では、毎年4月末ごろから国慶節の終わり(10月初旬)まで対外開放しているそうである。冬の五台山は寒すぎるので、一般の参拝客は少なくなり、ほとんど修行僧のみとなるからだそうだ。

価格は1人38元(昼・夕)。朝は少し安く1人15元。バイキングでこの値段ならまぁ安いといったところか。

中はホテルのような内装でなかなか綺麗だった。奥のカウンターで人数分の料金を支払い、料理を取った。

あらかじめ「残さないでね」と言われていたので、かなり少なめに料理を盛った。おいしくないのもあると思って各料理をちょろっとずつ。四季豆 sìjìdòu(緑のえんどう豆を太く丸くしたような野菜)がいちばんおいしかった。これだけでは足りないので2~3回追加しに行った。
なお、素食なので魚・肉料理のたぐいはなかったが、チベット仏教の場合は肉料理を食べても良いそうである。

「無駄に残さないように!」との注意書きも仏教の聖地・五台山らしい。文末に阿弥陀佛 Ēmítuófóがついている。この表示ばかりでなく、五台山ですれ違う人々は挨拶のように口頭で文末に「阿弥陀佛」をつけていた。

食事し終えたら、いったん宿へ戻ってお昼の休憩をすることにした。戻る前に普化寺の目の前にある彫刻壁を拝見。福禄寿三星という形象が彫られている見事な彫刻壁である。

宿は普化寺からそれほど距離はない(1kmほど)ため、徒歩で戻った。
普化寺で素食バイキング関連用語
それでは普化寺で素食バイキングに関連する中国語を見ておこう。
以上、五台山のお寺めぐりその3(普化寺で素食バイキング)でした!