華北旅行記事の続き。2016年4月26日に北京入りし、北京を観光し終えた後、5月1日に石家荘へと移動した。移動は中国の新幹線とも言われる高速鉄道(中国語:高铁)を利用した。今日は中国の高速鉄道に乗るうえでの注意事項を書いてみたい。併せて北京から石家荘への移動の様子を写真を交えてご紹介しよう。
中国の高速鉄道への乗り方フロー
中国の高速鉄道の車体は日本の新幹線に酷似しているけども、乗るまでの間にけっこうな手間がかかる。駅によって多少は違うけども次のフローをまずは見てみよう。

手荷物検査や身分証検査の位置は駅によって異なる。ここで覚えておきたいのは、駅構内の移動にもけっこうな時間がかかるということだ。たとえば日本の新幹線ならば、切符を購入して改札を通ってホームへ行き、乗車する。ここまでが15分もあれば完結するだろう。しかし、中国の高速鉄道はそうはいかない。
まず切符を買う前に荷物をX線に通す必要がある。切符を買ってからも1人1人身分証を見せ、身分証番号と切符に書かれた身分証番号を照合する関門がある。そこでやっと待合室に行けるのだが、待合室がこれまた広い。大きな駅はホームの数も多く、さながら飛行機に乗車するようだ。だいたい乗車時刻の20分くらい前に改札が始まる。そして乗車時刻の5分前には改札が閉まってしまう。
日本の新幹線はドアが閉まるまでに乗り込めばOKなのだが、中国の高速鉄道はそうもいかない。時間にはかなり余裕をもって行動することをおすすめしたい。切符を買ってから乗車時刻まで45分くらいあるのが望ましいといったところだ。切符を買うにも並ぶことが多いので、当日券で行きたい場合は1時間半前ぐらいには駅に着いておいたほうがいいだろう。
中国の高速鉄道の切符の買い方
切符は切符売場の窓口で購入しよう。次の6つの情報が必要となる。口頭で伝えるのが難しい場合は、次の6つを紙に書いて渡せばいいだろう。駅名や時刻は例である。
- 出発駅:从北京
- 到着駅:到石家庄
- 日付:5月1日
- 時刻:10点(だいたいの時間でよい)
- 座席クラス:二等座
- 人数:1个
切符購入の際には身分証が必要となる。外国人はパスポートの提示でOKだ。座席クラスは商务座/一等座/二等座の3種類がある。二等座が日本の新幹線の自由席や指定席と同等レベルなので、よほどの事がない限りは二等座で問題ないだろう。
北京西駅→石家荘駅を高速鉄道で移動する
それでは北京から石家荘への移動の様子を写真で見てみよう。

北京西駅はこの大きさ。5月1日は五一休暇の連休まっただ中となるため、切符は前日のうちに購入しておいた。この写真のみ撮影日は2016年4月30日で、後の写真は5月1日撮影である。

身分証検査でパスポートと切符を提示し、待合室へと進む。まずは電光掲示板で自分の乗車する列車が何番ホームから出るのか確認しよう。

駅構内を進む。上のほうで切符を買ってから乗車時刻まで45分くらいあるのが望ましいと言っておきながら、実はこのとき身分証検査のところで25分くらい前だったので走ってる(笑)。

改札前に着いたら既に改札が開いていた。この時点で乗車時刻の20分前。なんとかギリギリ間に合った。

改札を抜けたらホームへ行こう。

ホームでは車体の番号を頼りに自分の乗る号車まで行こう。

車内は日本の新幹線とほぼ同じだ。北京から石家荘へはほぼ平らな道のりをまっすぐ進んでおり、最高時速は300km出ていた。

北京西駅から保定東駅に1度停車し、石家荘駅についたのは12:04。約80分の旅程だった。

石家荘駅内は新しく作られたばかりだろうか。とにかく大きかった。看板に地下鉄の表示があったが、赤い斜め線が引いてあり、まだ未開通のようだ。

交通がよくわからなかったのでいったん外に出てみた。外から見ても巨大な駅だ。路線バスが出ているようなので、もう一回駅の中に入ってからバス停を探し、バスに乗って市内へ移動した。
石家荘駅からの乗車の様子
次に石家荘駅からの乗車の様子を見ておこう。先ほどの写真は石家荘駅の出口だったが、乗る方は次のようになっている。撮影日は全て2016年5月3日だ。まずは切符売場。

五一連休の1日後である。それでもけっこうな人だ。

身分証検査を抜けて待合室へ向かうエスカレーターより撮影。とにかく広いので移動時間がかかる。

駅構内にはなんと吉野家もあった。

改札は自動改札で、切符を通すと手前の赤いゲートが開くようになっていた。
高速鉄道関連用語
それでは高速鉄道に関連する中国語を見ておこう。一部用語は地下鉄や長距離バスも使っているが復習ということで載せておこう。
以上、中国での高速鉄道の乗り方でした!