今回は中国でのバスの乗り方について解説してみましょう。バスといってもいろいろな種類があるので、次のような構成で更新していきます。
- 中国でのバスの乗り方~総合編~:この記事です
- 中国でのバスの乗り方~路線バス編~
- 中国でのバスの乗り方~長距離バス編~
なお、当ブログで扱うのは中国大陸のバス事情です。香港・マカオ・台湾はまた事情が異なりますので、ご注意ください。
それではまず中国で運行しているバスの種類を見てみましょう。
中国のバスの種類
バスの種類といえば日本でも相当数あって、なかなか分類は難しいと思います。中国でももちろんいろんな種類のバスがあります。おおざっぱにまとめると、だいたい次の3種類に分類できます。
- 路線バス
- 長距離バス
- 寝台バス
路線バスは市内を移動できるバスです。普通は市内から出ることはありません。最近は大都市では地下鉄網が整備されてきていますが、それでもまだまだ路線バスはよく利用されています。

上の写真は路線バスの一例。中国の都市を走る路線バスはだいたいこのような席になっています。運賃がとても安いので、これを使いこなせるようになれば旅行者の強い味方になります。
長距離バスは市から出るような遠方へ向かうバスです。市を出るだけでなく、省をまたいで運行するバスもあります。日本では高速バスと呼んでいるかもしれませんが、必ずしも高速道路を利用するとは限りません。

上の写真は長距離バスの停車するバスターミナルの様子。バスのフロントガラスに「出発駅→目的駅」を表示するプレートがついています。この長距離バスに乗っていけば鉄道駅のないようなマイナーな場所にも行けるようになります。
寝台バスは座席がベッドのように平らになっているタイプのバスです。乗車時間が20時間近い路線もあります。ただ、事故が多いらしく、昨今は高速鉄道網も整備されてきていますので、今後はなくなると見られています。よってこの記事では扱いません。

広東省の深センのバスターミナルの表示で「深セン発→上海行き、運行距離2035km、運行時間20時間」という表記を見かけて驚いた覚えがあります。上の写真は2009年に深センのバス停で撮った写真です。運行距離(营运里程)が2000kmを超えてる路線がチラホラ見えますが今はこれらの路線はなくなってるんじゃないでしょうか。
ということで、次回よりこのブログで路線バスと長距離バスについての解説をしてみたいと思います。本記事ではまずバスに関連する中国語を見ておきましょう。
バスに関連する中国語
中国語の初級の教科書や単語帳を見ると「バスといえば公共汽车で、汽车は自動車」ということがわかります。しかしながら中国ではことに口語では公共汽车は全くといっていいくらい使いませんし、汽车も使う場所が限られてきます。
汽车站と客运站は特に別の意味で使われているということはなさそうです。たとえば石家荘の北バスターミナルに行ってみたときのことです。汽车北站の看板を頼りにバスターミナルを目指すと…

客运北站が見えてきました。

このように、ちょっと漢字は違いますが汽车站も客运站もどちらもバスターミナルって覚えておけば大丈夫です。
以上、中国でのバスの乗り方~総合編~でした!次回より路線バスと長距離バスの乗り方について解説していきます。