中検の級分けについては公式サイトに詳しく載っておりますので、そちらをご参照ください。以下に要点をまとめて記載します。
中検 級別レベル | ||
---|---|---|
級 | レベル | |
1 級 | 高レベルな能力 | 高い |
準 1 級 | 実務レベル | ↑ |
2 級 | 実務レベルの基礎 | |
3 級 | 多少の応用が可能 | |
4 級 | 基礎マスター | ↓ |
準 4 級 | 学習準備完了 | 低い |
HSKの最も初歩の級が1級で、中検の最も高い級も1級ということで、少し紛らわしいかもしれませんが、これは各試験の級の表現に慣れるしかありません。
HSKとの比較
仮にHSKの何級が中検の何級にあたるのかを検討した場合、そもそも試験形式が異なるため単純な比較ができません。
試験合格に必要な単語量から比較すると、HSK6級より中検1級の方が多くの単語を覚えなければならないという事情があります。事実、中検1級の過去問で 神韵 / 纠缠 / 焦躁 / 醒悟 などの単語が出ておりますが、これらはHSK6級に必要な 5,000 語の中にはありません。また、中検は級が高くなっていくと、ことわざや慣用句、成語などの意味をクリティカルに聞いてくる問題が出てくるため、特別にそれらを覚える訓練をしなければなりません。
このように、単純な単語量の比較からすると、HSK6級より中検1級の方が難しそうです。
ただし、資格の用途は多種多様であり、かつ受験する方々の意図も多種多様であるため、「HSKと中検のどちらを受けるか」「HSKと中検のどちらが有用か」については、受験者が自身の目標や用途に応じて決めるとよいでしょう。