前々回は注文編、前回はトラブル編と、転送処理はスムーズには行かなかったものの、なんとか集運倉庫からの出荷までこぎつけた。今回はそこからのお話。
集運倉庫発送から受領まで
集運倉庫で1つの小包にまとめられた荷物は、淘宝のアプリの物流情報を見ると、決済した日の当日深夜に発送されたようだ。転送指示からの出荷完了までは非常に速い。
しかし、トラブルの時に転送業者の客服(カスタマーサービス)が「日本なら3日で届く」と言っていたのだが、発送から3日経ってもアプリの物流情報が「即将发往深圳海关清关(深セン税関へ向けて発送されるところ)」から変化がないので転送業者の客服にチャットで状況を聞いてみる。
客服の答えは「深セン税関を越えて既に中国を離れた」とのこと。どうやら国際便のトラッキング情報はリアルタイムに更新されないらしい。4日経ったところでアプリの物流情報が更新され、発送から2日めに深セン税関を越えたことがわかった。
発送から5日め、淘宝のアプリでは相変わらず深セン税関を越えた後の情報が更新されてなかったが、試しに日本側の業者である佐川急便の追跡サービスにトラッキング番号を入力してみると、物流情報が表示された。それを見ると発送から4日めに関空の営業所へ到着していたことがわかった。それからアプリ側での情報もアップデートされ、発送から3日めの夜に日本へ到着していたことがわかった。確かに転送業者の客服の言ったとおりで、3日間というのは嘘ではなかった。ただ関空から自宅への配送に意外と時間がかかり、実際に自宅へ届いたのは集運倉庫発送から6日め(つまり関空着から3日め)だった。集運倉庫発送からの時系列をまとめると次の通りになる。
発送から | 配送状況 |
---|---|
当日 | 淘宝の集運倉庫から発送 |
+1日 | |
+2日 | 中国側税関(深セン)を越える |
+3日 | 日本(関空)へ到着 |
+4日 | 関空の佐川営業所着 |
+5日 | (この日に日本側物流情報がアップデートされた) |
+6日 | 自宅へ配送 |
実のところ6日めは不在にしていたため、実際に受け取ったのは7日めである。淘宝で注文してから実に15日間をかけて受け取ることができたということだ。
包装に関しては、集運倉庫で検品のためにいちど封を開けられているが、基本的にはショップ発送時のオリジナルの包装を維持しているようだ。書籍はプチプチで包まれており、ショックをある程度は緩衝できるようにはなっているものの、転送業者はダンボールに入れるのではなく薄っぺらい包装を外側に施すだけなので、書籍が配送途中に受ける衝撃は大きくなる。このあたりはコスト相応といったところか。この時は大きい判型の書籍にだいぶダメージがあったが、幸いにも小さい判型の書籍にはほとんどダメージがなかった。
後日談~最初から注文する書籍を5冊以内に収めていればどうなるか~
淘宝の集運サービスで書籍を中国から取り寄せてみたのだけど、明示されていない冊数制限のせいですったもんだがあってだいぶ遅くなったが、最初から制限内に収めていればどうなるのか、試しに5冊以内で再度注文してみた。
注文から | 配送状況 |
---|---|
当日 | ショップが注文当日に出荷 |
+1日 | |
+2日 | |
+3日 | 淘宝の集運倉庫に到着 |
+4日 | 集運倉庫から発送 |
+5日 | 中国側税関(深セン)を越える |
+6日 | |
+7日 | 日本(関空)着 |
+8日 | |
+9日 | 自宅へ配送 |
集運倉庫に到着してから自分で転送指示を出し、転送料金を決済する手間があるのだが、このときはスマホのアプリですべて完了させることができた。出先でもすぐ処理できるのが便利である。ただ、そうはいっても注文から自宅へ配送されるまでの日数はけっこうかかる。それに、このときは荷物を何度か落とされたためか、書籍にけっこうなダメージが残っていたのが残念なところだ。
淘宝から中国の書籍を買ってみた感想
今回は淘宝の集運というサービスを使って日本にいながらにして中国の書籍を安く手に入れる方法を試してみた。転送料の安さは圧倒的なので、時間に余裕があり、冊数もそれほど多くない場合には十分使えるレベルにあると思う。送料が高くてもできるだけ早く手に入れたいという場合はアマゾン中国1の利用を考えるとよいかもしれない。また、国内で中国書を扱っている東方書店2は、多少値は張るが日本円での決済可、また日本からの発送ということで買い物のハードルはだいぶ低くなる。予算に余裕があり、また気軽に手に入れたいというならばこちらの利用を考慮してもよいだろう。
以上、淘宝の「集運」サービスで中国から書籍を買ってみたお話でした!
脚注
- 亚马逊 amazon.cn:アマゾン中国ウェブサイト
- 中国・本の情報館~東方書店~:東方書店ウェブサイト