先日、ニュースでも話題になった北海道の鉄道駅廃止の記事。1日2本しか列車が停車しない秘境駅ともいわれる上白滝駅が今年3月をもって廃止されることになったそうです。
現在は1人の女子高校生がこの上白滝駅で乗降しており、彼女の卒業と同時に廃止されるとのこと。まるで彼女1人のためのダイヤが組まれていたようで、心温まる展開にネットでも大きな反響を呼びました。そして、この心温まるニュース、中国でも紹介されているようです。
今日はこの暖新闻!日本古老火车站为一学生保留を読んでみましょう。
内容解説
記事タイトルの意味は「温かいニュース!日本の古い駅が1人の学生のために残されている」です。記事の内容は冒頭で紹介した日本語記事とほぼ同じです。北海道に位置する秘境駅であること、最近の利用者は1人の女子高校生のみであること、2016年3月末にその女子高校生の卒業をもって駅が廃止されること、などが書かれています。
上白滝駅の「滝」という字は日本独自の漢字なので中国語にはありません。記事中では日本語の「滝」をそのまま使っていますが、「滝」を中日辞典で引いても出てきません。中国語の漢字では泷(繁体字では瀧)が日本漢字の「滝」にあたります。ただ、マイナーな漢字なので覚える必要はないでしょう。
用語紹介
それではこの心温まる秘境駅のニュースからよく使われる用語をピックアップして紹介しましょう。
位于と由于は書き言葉でよく使われる単語です。口語ですと位于は在、由于は因为になります。
趟は列車の便数を数える量詞です。他に往復回数を表す意味としても使われます。
节奏はもともと音楽のリズムを表す単語です。転じて「決まったパターン」を意味します。最近はSNSの書き込みなどで「~的节奏」という表現がよく見られます。深い意味はありませんが、固く訳すと「何らかの影響で感情的に決まって~になる」というような意味です。砕いていえば「~になっちゃうよね」とか「~だよね」というようなニュアンスです。辞書に載ってない新しい表現ですね。たとえば、「又是要出去的节奏」なら「また出かけたくなっちゃった」というような意味です。「~的节奏」を取っ払っても文としては成り立ちますが、「~的节奏」があるとか感情的な反復性のニュアンスが入ります。
以上、今日の時事用語でした!